SSブログ

「SCRAMBLE」 [音楽]

もう一つ、少し前のネタを。
先月、ASKAのアルバム「SCRAMBLE」を買いました。
http://scramble.chage-aska.net/

DSC_1252a.JPG

私は20年来のCHAGE and ASKAファン。
いまだにライブもほぼ欠かさず行っています。
もちろんその延長でASKAのソロ活動も応援しております。

そのソロ活動では、
近年カバーアルバムやクリスマス向けのコンセプトアルバムのリリースや
それらを引っ提げてのライブ活動は比較的精力的に行われていましたが、
いわゆる新作オリジナルアルバムは実に7年ぶり!
まさに待ち焦がれた1枚がリリースされたわけです。

内容は既発表のシングル曲を含む10曲。
7年待って10曲かぁ、という気持ちが湧かないと言ったら嘘になりますが、
洗練され、選び抜かれた10曲であると、
ファンとしては温かく迎え入れるほかないですね。
本人も諸所のインタビューで言っていますが、
近年の楽曲制作では歌詞に苦労しているとのこと。
曲はアルバムに入りきらないほど用意できていたようですが、
彼独特の深い歌詞の世界をそれらの曲に乗せるには
7年という時間を費やしても足りなかったようです。

アルバムの個々の楽曲は、CHAGE and ASKAが売れに売れていた90年代と比べれば
少し地味な印象もありますが、じっくりと聴いていると耳に心地よく、キラリと光る曲ばかり。
10曲48分なので毎日の通勤だけで1サイクルしてしまいますが、
聴いていて飽きない、素敵なアルバムだと思います。
年の功というわけではないでしょうが、
50歳を過ぎて、いい意味で丸みのある、
年をとったからこそのASKAのアルバムであると感じています。

またここ10年近く、ASKAは喉を痛めていたようで、
CDを聴いてもライブに行っても、
かつての澄んだ高音よりもかすれ声が目立つようになっていましたが、
どうやらそれも治ったようです。
収録曲の「いろんな人が歌ってきたように」などは、
今のASKAの心身とものコンディションの良さを
如実に表した楽曲と言えるかもしれません。

ちなみに喉が良くなったことについて、
本人は今年1月の東京・日本武道館でのライブ「昭和が見ていたクリスマス!?」で
「馬油が効いた」なんて言っていました。ホントかどうかわかりませんが。笑

アルバムのパッケージは、
このCDが売れない世の中での新しい売り方を模索しているのでしょう。
CD+Blue-ray(PV収録)+ピクチャーブックがセットに。
価格もそれなりに上がっていますが、
パッケージを購入して所有欲を満たしたい人が買ってください、
それ以外の人はレンタルや配信で聴いてください、
という感じかな?
意外と妥当な売り方なのかもしれません。

ちなみにピクチャーブックにはかつてのCHAGE and ASKAのアルバムのように、
ASKAの散文詩が載っています。
ASKAの歌詞は最近のJ-POPとは一線を画す、
良く言えば非常にアーティスティックで深い言葉の世界で、
悪く言えばとても難解でわけわからんな世界なのですが、笑
それでもじっくり時間をかけて読み込むと伝わってくる、秀逸な歌詞ばかり。
それが散文詩になると、メロディーという制約がなくなるため、
さらに彼の紡ぐ言葉の世界が広がります。
好きな人にはたまらないのではないでしょうか。


正直、好みの別れるアーティストの一人なんだと思いますが、
50歳を過ぎて、どこか円熟味を感じさせるアルバムを出してくれました。
ファンの方も、これまで食わず嫌いだった方も、ぜひ一度聴いてみていただきたい。



SCRAMBLE(Blu-ray Disc付)

SCRAMBLE(Blu-ray Disc付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル シグマ
  • 発売日: 2012/10/17
  • メディア: CD





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。